美容室経営
28歳からの美容師さんへ
前回に続き2つ目の問い
「28歳から必要な心得」
に対しての考えを書きます。
28歳といえばもうすぐ30。
年齢的には立派な大人です。
こちらも美容師としてというより、まず人として。
ある程度地中に根を張るとができたら、
今度は幹を太くし枝を伸ばし
きれいな花を咲かせたり
甘い果実を実らせるために
どんな栄養素を根っこから吸収すべきかも考えます。
28歳以下の美容師さんへ
あるところから(美容師が)「28歳」までにしておいたほうがいい“準備”
の意見を求められました。
私なりに思った事を回答しましたので、
このブログでも紹介しておきたいと思います。
美容師である前に社会人として、人として立つ事が大切。
「本立ちて道生ず」・・・これは論語の言葉です。
本(根本)を大事にしてそれを持つように勤めて励む。
根本があってこそ道というものができるのである。
という意味です。
有名になるとかギャラが上がるというのは
あくまでやってきたことが評価されてのこと。
ひとことで言えば結果です。
昨今は美容業界のみならず、
結果のみを求め最短距離を走ろうとする人が多いように思います。
しかし美容師としての基礎はもちろん、
人として基本敵な事をおろそかにしていたら
そのような結果を手にする事は出来ません。
美容師である前に人間として
人に信用される人格を築けているでしょうか。
小さなサロンの新メニュー導入ガイド「メニュー導入&プロモーション」監修
「美容の経営プラン」2015年9月号別冊の小さなサロンの新メニュー導入ガイドの巻頭
「メニュー導入&プロモーション」を監修させて頂きました。
最初この話をいただいたときは、
メニューのことだけでそんなに語る事ができるか?
と若干不安はありましたが、
せっかくいただいたお話なのでお受けして、
メニューについて深く考えてみたところ、
規定のページでは収まりきれないくらいの
アイデアが沸々と湧いてきました。
たかがメニューされどメニュー。
メニューをみればその美容室がどんなサロンか
大体の検討はつきます。
カットやパーマなど定番メニューの料金は?
他のサロンと違うところは?
特殊なスタイルはやってくれる?
「○○が得意です」「□□にこだわっています」だけでは
お客様はどう反応したら良いか分かりません。
美容室がやるべき事はその得意やこだわりを
より具体的な提案として実際のメニューに落とし込み、
お客様がすぐにオーダーできるように形にする事です。
美容室経営と肉じゃがの意外な関係
肉じゃがのつゆは
だし汁、酒、砂糖、みりん、醤油で作ります。
それ以上でもそれ以下でもいけません。
それ自体良いものだからと言って
肉じゃがに酢・ソース・コンソメ・味噌・黒胡椒・バジル・ココナッツミルク・・・
入れたらどうなるでしょう?
想像しただけでも気分が悪くなってしまうくらい、
不味いものになる事がわかります。
家庭菜園でトマトを育てる時、
窒素・リン酸・カリ・カルシウムが入った肥料が必要ですが、
栄養があるからといって大量に有機肥料等を与えすぎると
炭酸ガスが発生して野菜が酸欠でダメになったり、
発酵するときに熱が発生して根を傷めたりしてしまうということです。
やりすぎて良くないこと。
料理や農業だけでなく、
美容室経営においてもよく目にします。
理美容規制緩和!美容師・理容師両方の資格保有者は引く手あまた!?
h27年6月16日、政府が規制緩和策をまとめました。
その中には理美容業界に関する重要な事項もあります。
できるだけ分かりやすくまとめたので、
ぜひ一度だけでも目を通してください。
現行(規制緩和前)の規制はというと
理容師(理容室)には男女のカットおよび顔そり、
男性のパーマを伴うカットが認められていますが、
「男性のパーマのみ」「女性のパーマ」は認められていません。
また美容師(美容室)には
女性のカットと男女のパーマおよびパーマを伴うカット
が認められていますが、
「顔そり」「男性のカットのみ」は認められていません。
また原則として理容師と美容師は同じ店舗で働くことができません。
いずれにしろ現代の消費者のニーズには合わなくなってしまった規則です。