美容室経営

理美容規制緩和!美容師・理容師両方の資格保有者は引く手あまた!?

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美容師・理容師両方の資格保有者は引く手あまた!?
h27年6月16日、政府が規制緩和策をまとめました。
その中には理美容業界に関する重要な事項もあります。
できるだけ分かりやすくまとめたので、
ぜひ一度だけでも目を通してください。

現行(規制緩和前)の規制はというと
理容師(理容室)には男女のカットおよび顔そり、
男性のパーマを伴うカットが認められていますが、
「男性のパーマのみ」「女性のパーマ」は認められていません。
また美容師(美容室)には
女性のカットと男女のパーマおよびパーマを伴うカット
が認められていますが、
「顔そり」「男性のカットのみ」は認められていません。
また原則として理容師と美容師は同じ店舗で働くことができません。
いずれにしろ現代の消費者のニーズには合わなくなってしまった規則です。

規制緩和後はどう変わるのか?

緩和が実施されれば5年後には
「美容師にカットしてもらいたいけど顔剃りもしたい」男性
「理容師に顔剃りしてもらってパーマもかけたい」女性
どちらも一つの店舗でまかなう事が可能になります。
ただし「すべての従業員が理容師と美容師の両方の資格を取得した場合、
兼業店舗が認められる。」との事ですので、
すべての従業員が理容・美容の両方の資格を保有するというのは
決して低くないハードルとも思えます。
現状では理容師と美容師の両方の免許を取るには
それぞれ2年間学校に通い資格を取得する必要がありますが、
(どちらかの資格を持っていれば簡略できる)
その取得年数の短縮化が検討されようとしています。
また将来的には理容師・美容師の統合が
検討される可能性もあるということです。

出張理美容がしやすくなる?

出張理美容のニーズも多様化していますが、
現状ではその範囲が明確でない事に対し、
判断基準を明確化される見通しです。

取り組むべき課題は?

「20~34歳の男性の65.7%が美容室を利用している。」
上記はリクルートビューティー総研の2013年の調査です。
現在では男性は理容室で髪を切るものという概念は薄らいできました。
また理容室で顔剃りをするという女性も少なくありません。
その意味では既に「理容室」「美容室」と区切らずに
競争は始まっていると言えます。
この規制緩和により生き残りをかけて
更に激しくなることも考えられますが、
違う角度から考えると様々な可能性も見えてきます。
・客層が近い近所の理容室と美容室でコラボレーション
・お互いに技術やサービス、経営のポイント等を教え合う
・理容師のノウハウを活かし女性にも育毛
・敢えての「男性専門店」「女性専門店」
・敢えての「男性従業員だけ」「女性従業員だけ」
・カップルやファミリー向けに何かサービスはできないか?
・男性にもメイク?女性にもアイロンパーマ?
etc・・・
さらにできる事の幅が広がりそうですね。
少なくとも規制緩和によって経営戦略の見直しは必要になりそうです。
敢えて今まで通りで行くのか
戦略を変えるのか、
新規事業に取り組むのか。
どのような戦略をとっても良いでしょうが、
自分たちの強みを活かし、
お客様に喜んでもらえるサロンを作っていくという本質は変わらないと思います。

参考/理美容ニュース
http://ribiyo-news.jp/?p=15577

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2015-06-20 | Posted in 美容室経営No Comments » 

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