人物
人を他より気高くするのは、どれたけ他の人より感じるかである
備忘録メモ
“100年ほど前、イギリスのある社会学者が、「人を他より気高くするのは、どれたけ他の人より感じるかである」と言ったそうだが、「気高く」を「才能豊かに」に置き換えればそのまま仕事にも通用する。”
“根拠の無いサインを出すのがとにかく嫌いで、一球一球に全て必然性を加味してきた。だからヤマカン、第六感、イチかバチか、ひらめき、カンピューターなど私の考え方は相容れない。”
“「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」勝ったときは謙虚な気持ちを忘れないために。負けたときは敗因を深く究明して自戒するために。”
「物数(ものかず)を極め、工夫を凝らす」
備忘録メモ
これはある学校の先生に教えていただいた世阿弥の言葉だ。世阿弥とは能の大成者。
世阿弥は能の最高到達点を「花」といった。ポイントは「花」には二つあるということ。
一つは、時分の花。
一つは、まことの花。
「時分の花」とは一時のニセモノの花を指す。というのは、年少から舞台に立つ能役者は、
十四、十五歳前後になると一応の知識や技術は全て身につけ、一方、体はほっそり柔軟で、どんな動きにも応じていける。それを端から見ると「天才」に映る。けれども、その年頃を過ぎると、ほとんどの能役者が”ただの役者”に戻ってしまう。「うまい」とチヤホヤされて慢心するからである。というわけで「時分の花」。
「あなたが好きです」というのは最悪な言葉です
全国こども電話相談室に寄せられた小6の女の子からの質問に
答えた永六輔さんの言葉です。
まずはお読みください。
「好きな人に告白する言葉を教えて」
永先生
言葉は一番大切です。
でも、好きな人に「あ、この子好きだな」とか「いい人だな」と思われるには、「おなべをいっしょに食べて同じものをおいしいと思う」、「夕やけを見て、両方が美しいなと思う」というような同じ感動を同じ時点で受け止めるのが一番効果があります。
例えば、「いただきます」とか元気な声で言っていると、それだけで「あの子いただきますって言ってるな。きっといい子なんだろうな」と思うじゃないですか。
「あなたがすき」ですとか、「キミを僕のものにしたい」とか、「世界のどこかで待ってる」とか、そういうのはあんまり効果がありません。 「きれいだな、おいしいな、うれしいな」ということが同時に感じあえる環境が一番大事。
だから、「好きです、嫌いです」という言葉ではなく、いい言葉を使っている子は好きになれる。「あの人ならこの言葉は好きだろうな」と思った言葉を何気なく使っているときの方がドキンとします。「あなたが好きです」というのは最悪な言葉です。
だから、いっしょの環境にいるときに同じ感動をする場面に出来るだけいっしょにいる。スポーツの応援でもいいです。
そうすると、使いあっている同じ言葉にドキンとすることがあって、それが愛なんです。 自分でいうのもおかしいけど、ひとりでご飯を食べてておいしいことないです。
ひとりで野菜を食べているときは本当にさみしい。やっぱり家族、好きな人といっしょのほうがいい。二人っきり、まずはふたりになること。
きれいな言葉を使いあうこと、きれいなことに感動すること、ふたりで声をそろえて感動してください。
放送タレント 永六輔 先生
・・・すごい回答ですね。
思わず「そうだよな〜」とひとりでつぶやいてしまいました。
(さらに…)
奇跡の村〜与えられた環境を最大限に活かす〜
本ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
12月末に二宮尊徳の七代目子孫の中桐万里子さんの講座を聴いてきました。
とても良い話だったのでご紹介します。
特に印象に残った「奇跡の村」の話です。
田植えが終わり村人がホッとしている時、
金次郎が「植えた苗を全部抜いて捨てて欲しい」と村をかけ巡りました。
人々は「気がおかしくなったのか」と思いましたが、理由があったのです。
「さっき食べた茄子の漬物が秋茄子の味がする」つまり、
冷夏がやってくると判断したのです。
当時の米は寒さに弱い作物でした。
ひえとかあわ蕎麦や大根のような寒さに強い作物に植え替えてくれと提案したのです。
村人にとっては博打のようなものです。
当然物議をかもしましたが最終的に提案は受け入れられました。
その後どうなったかというと・・・
二宮尊徳翁の歴史を学び未来のための思考を深めるin日光
「極楽と地獄の長い箸」の話をご存ですか?
極楽も地獄も長い箸で食事をしなければならない決まりがある。
大きな鍋を囲み長い箸を持って食べる。
あまりに箸が長いので自分で自分の口に食べ物を入れられない。
地獄ではみんな何も食べられずお腹をすかせ、
他の人の食べ物を横取りしようとしてケンカになった。
天国ではみんな楽しそうに食事をしていた。
長い箸でおたがいに食べさせあっていたのだ。
これと似た話で二宮尊徳(金次郎)の話で有名な「たらいの水」
こんな内容です。
たらいの水を自分の方に引き寄せようとすると、
水は向こうに逃げてしまう。
相手にあげようと押すとこちらに帰ってくる。
幸福を独り占めしようとすると逃げてしまうが、
相手のために尽くしていると幸福は勝手にやってくる、
という内容です。
ここまでは知っているという方もいるかもしれません。
しかしこの話には前段があると
尊徳の子孫である中桐万里子さんが言っています。
それは、