ブランディング
美容室メンバーズカード作成 初めてでもこれでバッチリ
美容室ポイントカード/メンバーズカード/ショップカード
美容室メンバーズカードやポイントカードの作り方のまとめページです。元美容師で現在は美容室のためのプロモーションをしている、グラフィックデザイナーが解説します。
美容室のためのメンバーズカード・デザイン。具体的な例メンバーズカード作成のデザイン、ポイントのマス個数設定はや、いくら利用で1ポイントにすれば良いか? ポイントが溜まった時の特典や還元率について。その他必須の内容、得する使い方まで全て分かりやすくまとめてみました。
美容室のカードはどんなデザインにすればいい?
イメージカラーとロゴ
どんなデザインにすれば良いかというのを短い言葉で説明するのは難しいのですが、あなたの美容室のイメージカラーとロゴは外せません。既存の書体でもデザインしたものでも良いので、一度決めたら同じロゴをずっと使い続けましょう。もちろん色も変えてはいけません。ずっと同じデザインを使っていると見る人に無意識に刷り込まれていき、パッと見ただけで「あの店だ」と思い起こしてもらえるようになります。
デザインの意見が合わないときは
3人のセンスの異なる美容師さんで、1人のお客様のカットをしてもうまくいきませんよね、それと同じです。メンバーズカード作成もその場で出た思いつきの意見を全て受け入れてしまったらどうなるでしょう!デザインに迷ったら希望を伝えて、経験豊富なデザイナーさんにお任せするのが一番確実です。
誰が見ても分かるように
若いオーナー・スタッフの視点でつくると、小さい文字でも気にならないのですが、年配のお客様の来店も想定されるなら、見やすくわかりやすくデザインする事も心掛けましょう。書きたい事がいっぱいある場合でも必要最低限の事だけ記載しておき、口頭の説明で補足するとスッキリしたデザインに出来ます。狙って敢えてするなら良いのですが、ポイントカードなどは誰が見ても分かるよう、あまりごちゃごちゃしないように気を付けましょう。
記載する内容が多い場合は二つ折タイプに
スタンプだけでなく、お客様と共有できる情報としてチャート(メモ)蘭などを設ける場合は、名刺のようなシンプルな1葉タイプでなく、二つ折のスタイルが合っています。二つ折は縦に開くタイプと横に開くタイプがあります。余りリクエストは多くありませんが私は「Book型」と読んでいる本のようにひらすタイプもおもしろいのではないでしょうか?
二つ折りポイントカード/二つ折りメンバーズカードはこちら
美容室メンバーズカード_二つ折横型
美容室メンバーズカード_二つ折縦型
美容室メンバーズカード_二つ折Book型
ポイントのマス個数設定は?いくら利用で1ポイント?
貯めようというモチベーションは?
ポイントが貯まるまで気が遠くなるような回数や(理美容代の)代金支払いをしなければならないようなシステムは避けるべきです。例えば3,000円で1ポイント、50ポイントで特典だとしたら、お客様は15万円分使わなければなりません。貯めようというモチベーションは上がりません。大きな金額で大きな還元を考えるなら、せめて有効期限を設けないか、長めに設定する配慮が必要です。
どんなシステムだったらお客様が喜んでくれるか?
その美容室によって客単価や来店頻度など異なりますので、標準はありませんが、ポイントは自分の損得で考えるのではなく、どんなシステムだったらお客様が喜んでくれるか?「スタンプを貯めたい!」と思ってもらえるかと考えてみてください。その方が美容室も長期的な視野で視てメリットが大きいと思います。
ポイントが貯まった時の特典の還元率、一番人気は◯パーセント!
一番人気は5パーセント
新規出店の美容室がメンバーズカードを作る時の打合せで、ポイントが貯まった時の還元率はどのくらいが良いかとよく聞かれます。5%(例1:2万円使ってくれたら千円分を還元。例2:5万円使ってくれたら2,500円分を還元)というのが一番多いのですが、ちょっと待ってください。参考までに知りたいというのはよくわかります。しかし、そのまま取り入れてしまって本当に良いのでしょうか?
目的にあった還元を
何のためにメンバーズカードを作成するか思い出してください。他店への流出防止も大きな目的だと思いますが、近隣の美容室が10%還元していたら5%では負けてしまうので意味がありません。また、高客単価を維持したいサロンなら、値引きの代りに大きく還元するという手も考えられます。逆に低価格サロンなら5%も無くても良いかもしれません。目的にあった還元をしましょう。必ずしも割引や金券でなくても、施術の無料サービスやそのお客様に合った店販品をプレゼントなどでも良いでしょう。物にもよりますが粗品は喜ばれません。
美容室ポイントカードの必須の内容は
これは必須事項「店名」「住所」「電話番号」・・・
あたりまえのことですが「店名」「住所」「電話番号」「営業時間 or 受付時間」「定休日」「◯◯◯◯円ご利用で1ポイントつきます」「◯◯ポイント貯まったら□□の特典あります」「カードの有効期限」ここまでは必須です。
シングルタイプ(ポイントます30コの場合)
二つ折タイプ(たて型)メモスペース記入でお客様と情報を共有
オプションとして記載する内容は
他に付け加えるなら、保証期間、ホームページアドレス、メールアドレス、メルマガアドレス、インスタグラムID、ラインID、ツイッターIDまたはQRコードなどでしょうか。必ずしも全部でなく、必要な物だけ記載します。メンバーズカードを渡すということは一度は来店しているので、地図は無くて良いと思います。
カードでカウンセリング
他の役割としてはカードにチャート(メモ)蘭を作って、施術の内容や使った薬液などをメモしておいて、次回以降の来店時などにカルテを出すまでもなく、受付時にメンバーズカードをちょっと見ただけで、「前回は◯◯でしたね、初めてでしたがいかがでしたか?」とフォローしたり、「このところずっと◯◯ですね、今日は□□してみませんか?」と提案することができます。
メンバーズカードの得する使い方
楽しみながらポイント集め
使った金額に対してだけでなく、お店への貢献度に応じてポイントを付与すると、お客様はゲーム感覚で楽しみながらポイントを貯めてくれます。
例えば・・・
「友達を紹介をしてくれたら10ポイント」
「ブログに書いてくれたら5ポイント」
「インスタグラムにアップしてくれたら3ポイント」
「ツイッターでつぶやいてくれたら1ポイント」など
美容室の情報は拡散され、お客様はちょっとの手間でポイントが貰えるので、どちらにとってもメリットが大きい手法です。何よりのメリットは「スタンプカードの制作料以外のコストが掛からない」という事です。今お使いのスタンプカードもそのまま利用できます。
サロン主催のイベント参加でポイント
他には、サロン主催のイベント(町内のゴミ拾い・清掃。老人ホームを一緒に訪問する。無農薬野菜の収穫体験。etc・・・)に参加してくれたら、◯◯ポイント付加とするわけです。お店に設置してある震災復興のための募金箱に寄付してくれた人に、金額に応じてポイントを付加するという試みも良いのではないでしょうか。
アンケート、モデル、モニターでポイント
また、アンケートの答えてくれたら・・・カットモデルになってくれたら・・・新しいメニューのモニターになってくれたら・・・etc、謝礼の代りに◯◯ポイントをプレゼントとすると、出費を抑えられ、次回の来店にもつながります。
困ったときは「ポイント2倍」
また、特別なキャンペーンをしなくても期間限定「ポイント2倍」で来店促進も考えられます。専用のカードやキャンペーン用の割引券をを作る必要もありません。
メンバーズカードは何枚くらい作れば良いの?
たいていの印刷物は一度に多く作った方が単価が安くなります。だからといって必要数以上に大量に作ってしまうと、内容を変更する必要があった時は無駄になりますし、リニューアルなど場合によっては変化をつけた方が良いケースもあります。また、紙の特性上、湿りや乾燥を繰り返すと紙自体が劣化する事もあります。定番で使うものでも「1年分」を目安に作成することをおすすめしています。新規オープンの際はお客様全員に渡すようになるので、少し多めに作ると良いでしょう。
美容室メンバーズカード作成のまとめ
「そんなにいっぱいポイントをあげたら、すぐに貯まって割引が多くなってしまうよ・・・」という声が聞こえてきそうですが、人口が減っていて美容室の競争が激しい時代です。お客様に喜んでもらうにはどうすれば良いかと考えないと、利益を出す前に店が潰れてしまいます。なるべく割引などせずに、少しでも儲けようとガツガツするより、少し儲けは薄くなってもお客様が「また行きたい」と美容室に通い、面白がってポイントを貯めてくれる状況のほうが、何倍も経営がうまくいくと思いませんか?
これからの美容師に求められるのはマルチプレイヤーか?スペシャリストか?
サッカーの選手にはセンターバックもできるし、
ボランチも出来るという器用な選手がいます。
またフォワードにも関わらずウイングハーフをやらせても
上手い選手もいます。
長身のディフェンダーが終了間際のパワープレーでフォワードをすることも少なくありません。
片や職人のような気質で左サイドバック一筋のディフェンダー、
ポストはできないドリブル突破からのシュート専門のフォワードなんていうのもいます。
一見するといろいろなポジションをこなせるほうが良いように思いますが、
実際のところはどうでしょうか?
(さらに…)
ストーリーがないプロモーションは人を惹きつけない?
クライアントさんとの会話です。
美容室オーナー「この前作ってもらったヘアカラーのDM反応いいよ。今日も2人来てくれた。」
私「ありがとうございます。来てくれているようで良かったです。」(自分から言ってくるなんてめずらしいな・・・)
美容室オーナー「告白すると、ちょっと前に他の業者にキャンペーンのハガキ頼んだんだけどさ・・・」
私「あ、はい・・・。」(汗)
美容室オーナー「全く反応なかったんだよ。」
私「えっ全く?どんな内容だったんですか?」
美容室オーナー「全てのメニュー50%オフ。」
私「えっ、50%オフでも反応なかったんですか?」
美容室オーナー「前にうちでやってた娘がパートで戻ってくるから、その案内も兼ねて休眠客に出したんだけど、これが見事にダメだったね。」
私「50%オフだったら戻ってきそうですけどね・・・。今回はそれほど大きな特典はなっかたのに、こっちのほうが良かったというのも不思議ですね。」
美容室オーナー「この前作ってもらったヘアカラーのDMはストーリー性があったんだと思うよ。」(新しいヘアカラーメニューの提案のDMでした)
私「なるほど!確かに春の到来を告げるようなものに、また対象者に合わせて上品さも心がけてデザインしました。」
美容室オーナー「春に向けて気分を変えたいとか、何か変わるかもしれないという期待を抱いたんじゃないかな。」
私「このDMが新しい自分へのチケットになったというわけですね。」
強みを言うだけでは美容室に人は来ない、その先の具体的なご提案を
仕事上メールアドレスを公開している事もあり、
毎日多くの迷惑メールが入ってきます。
その中には企業の営業メールもあります。
ほとんど中身をじっくりみる事はありませんが、
たまたま目に留まったメールが、
何のために送られてきたのか?
せっかくならこうすれば良いのにと思うとがあったので書いてみます。
美容室ブランディングしていますか?あなたのサロンらしさは何?
「ブランディングってどうやれば良いんですか?」
と聞かれる事があります。
とても一言では言えないので返答に困ります。
仕方がない事ですが思い違いをしている方も少なくないように感じます。
ロゴを新しくしてもブランディングはできません。
店舗をリフォームしてもブランディングはできません。
思いつきの提案をしてもブランディングはできません。
値下げをして広告を出してもブランディングはできません。