気づき
28歳からの美容師さんへ
前回に続き2つ目の問い
「28歳から必要な心得」
に対しての考えを書きます。
28歳といえばもうすぐ30。
年齢的には立派な大人です。
こちらも美容師としてというより、まず人として。
ある程度地中に根を張るとができたら、
今度は幹を太くし枝を伸ばし
きれいな花を咲かせたり
甘い果実を実らせるために
どんな栄養素を根っこから吸収すべきかも考えます。
28歳以下の美容師さんへ
あるところから(美容師が)「28歳」までにしておいたほうがいい“準備”
の意見を求められました。
私なりに思った事を回答しましたので、
このブログでも紹介しておきたいと思います。
美容師である前に社会人として、人として立つ事が大切。
「本立ちて道生ず」・・・これは論語の言葉です。
本(根本)を大事にしてそれを持つように勤めて励む。
根本があってこそ道というものができるのである。
という意味です。
有名になるとかギャラが上がるというのは
あくまでやってきたことが評価されてのこと。
ひとことで言えば結果です。
昨今は美容業界のみならず、
結果のみを求め最短距離を走ろうとする人が多いように思います。
しかし美容師としての基礎はもちろん、
人として基本敵な事をおろそかにしていたら
そのような結果を手にする事は出来ません。
美容師である前に人間として
人に信用される人格を築けているでしょうか。
「柿の種」ノススメ
数年前の早春に、神田の花屋で、ヒアシンスの球根を一つと、チューリップのを
五つ六つと買って来て、中庭の小さな花壇に植え付けた。
いずれもみごとな花が咲いた。
ことにチューリップは勢いよく生長して、色さまざまの大きな花を着けた。
ヒアシンスは、そのそばにむしろさびしくひとり咲いていた。
その後別に手入れもせず、冬が来ても掘り上げるだけの世話もせずに、打ち棄て
てあるが、それでも春が来ると、忘れずに芽を出して、まだ雑草も生え出ぬ黒い土
の上にあざやかな緑色の焔を燃え立たせる。
始めに勢いのよかったチューリップは、年々に萎縮(いしゅく)してしまって、今年はもうほ
んの申し訳のような葉を出している。
つぼみのあるのもすくないらしい。
これに反して、始めにただ一本であったヒアシンスは、次第に数を増し、それが
みんな元気よく生い立って、サファヤで造ったような花を鈴なりに咲かせている。
そうして小さな花壇をわが物のように占領している。
この二つの花の盛衰はわれわれにいろいろな事を考えさせる。
(大正十二年五月、渋柿)
以上引用
寺田寅彦「柿の種」より
「あの人は話が長い」と言われてしまう人は本当に話が長いのか?
会合での会長あいさつ。
お説教されている時間。
早く帰りたいのに延々と自慢話。
特に小・中学校時代の朝礼での校長先生の話、
長くて聞いているのがつらかったことを思い出します。
夏の炎天下では貧血で倒れる人もチラホラ。
でも本当にそんなに長かったのでしょうか?
決まった時間に朝礼は終わり
1時間目も時間通りに始まっていました。
確かに実際に長い人もいますが、
多くの場合「話が長い」と感じていただけで、
実は話がつまらなかった、
あるいは興味が持てなかったのではないでしょうか?
自分が変わるために新しい習慣を身につけるか?悪いクセをやめるか?
セミナーを受講したり
出世した友達と会ったり
大きな失敗をした時・・・
「このままではダメだ、新しい自分に生まれ変わろう」と思った事は
誰でも一度や二度はあるでしょう。
自己啓発のセミナーに行ったり本を読んだりして
自分を変えようと慣れない新しい習慣に取り組み必死に努力します。
しかし変わるというのは言葉で言うほど簡単ではありません。
努力し続けて本当に変身できる人は
100人のうち何人いるでしょうか?
そんな大変な思いをしなくても
もっと肩の力を抜いて
何も新しい行動を学ばずに変われる方法がある
と教えてくれる本を読みましたので、
ご紹介します。