マーケティング

丸投げ厳禁。言ってませんか?「今度のキャンペーンの内容考えてみて」

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丸投げ厳禁。言ってませんか?「今度のキャンペーンの内容考えてみて」
若いスタッフの考えを尊重して、1から10までキャンペーンの企画を任せて実施する。とても素晴らしいことです。多くの場合、オーナーや経営幹部が企画した内容をスタッフはただやらされるだけ……相当高いハードルのノルマをクリアしても、わずかばかりの報奨。下手したらノルマをクリアできない罰則も。コレではやる気なんておきません。
ただ、事業の経験もない、イベントを成功させたこともないスタッフに「好きな様にやっていいから考えてみて」と一言いうだけでは、あまりにも雑すぎます。では、どんな点に注意して企画を立ててもらえばよいのでしょう?

ネットで探せば、企画書のテンプレートなどいくらでもあります。ただほとんどは企業向けのもので、いかんせん難しいのです。「企画前提」「現状分析」「損益分岐」etc……このようなものを渡して、「これに沿うように考えて」といってもチンプンカンプンでしょう。

最低限オーナーや店長などの責任者が示さなければならないことは?

かといって、何の考えるツールもない状態では何を考えたら良いのかさえもわかりません。最低限オーナーや店長などの責任者が示さなければならないのは「キャンペーンの目的」です。何のためにこのキャンペーンを実施するのか?この点をわかっていなければ企画など立てようがありません。仮に何か考えたとしても目的が定まっていないと、個人個人でイメージがバラバラなのでどっちの方向に向かえばよいのかわからず、せっかくのアイデアもまとまりません。
【キャンペーン目的例】
・いつも来てくれているお客様への謝恩のため?
・新規客の集客のため?
・顧客に新規客を紹介してもらうため?
・客単価を上げるため?
・新人スタッフの育成のため?
・新しい施術メニューを知ってもらうため?
というように、「何のためか」と言う目的が明確になっていれば、みんなが同じ方向を向いてアイデアを出し合えるので、良い企画が生まれます。

スタッフ主導のキャンペーンで考えるべき項目

目的の他には、例えばこんな項目を考えてみてもらうと良いのではないでしょうか?
・目的(オーナーが提示)
・キャンペーンタイトル ※参考 美容室のキャンペーンタイトルの決め方〜天然アシスタントと仲間たち〜
・対象(どんな人に喜んでもらいたいかetc…) ※参考 誰のためのチラシですか?
・何をする(どんな施術?サービス?または商品?を提供するetc…)
・価格(通常いくらのところをいくらで?または無料?、もしくは割引なしetc…) ※参考 ヘアーサロンのメニュー料金設定のヒント
・期間
・担当の分担(誰が何の役割をするかの分担etc…)
・努力目標(何人?何回?何日?いくら?etc…) ※参考 美容室の来年の目標設定「売上」ではなく「○○○○」にしてみては?
・告知方法 ※参考 美容室の中でのPOPの役割は何?

……最初はこのくらいでも十分です。自分たちで考えるということで、モチベーションが上がるのはもちろんのこと、普段は意識しないことに目を向けたり、今まで気が付かなかったことに気づいたりというメリットもあります。また、このキャンペーンが上手くいったら、報奨以外の部分で自分たちは何を得られるか?(苦手の克服や技術上達、接客向上など)考えてもらうのも、サロンの成長につながります。

少し慣れてきたら、キャンペーンに使う材料費や宣伝費などの経費予算や売上目標も立てて、キャンペーンでどれだけの利益を出すかなど、お金の面も考えてもらうと、より深く美容の仕事のことを理解してもらえます。
ちょうど季節の変わり目を迎えます、お客様も何か変化を求める時期です。あなたの美容室もスタッフ主導でキャンペーンしてみませんか?

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2017-06-02 | Posted in マーケティングNo Comments » 

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