小ネタ

奇跡の村〜与えられた環境を最大限に活かす〜

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奇跡の村〜与えられた環境を最大限に活かす〜
本ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

12月末に二宮尊徳の七代目子孫の中桐万里子さんの講座を聴いてきました。
とても良い話だったのでご紹介します。
特に印象に残った「奇跡の村」の話です。
田植えが終わり村人がホッとしている時、
金次郎が「植えた苗を全部抜いて捨てて欲しい」と村をかけ巡りました。
人々は「気がおかしくなったのか」と思いましたが、理由があったのです。
「さっき食べた茄子の漬物が秋茄子の味がする」つまり、
冷夏がやってくると判断したのです。
当時の米は寒さに弱い作物でした。
ひえとかあわ蕎麦や大根のような寒さに強い作物に植え替えてくれと提案したのです。
村人にとっては博打のようなものです。
当然物議をかもしましたが最終的に提案は受け入れられました。
その後どうなったかというと・・・

毎年のように作っている米は獲れないが・・・

案の定この年から何年も暑い夏が来ない、
「天保の大飢饉」と呼ばれる歴史的な飢饉に襲われます。
年間百万人以上の餓死者が出た地獄のような災害でした。
しかし金次郎の村は蕎麦も大根もひえもあわもその寒さの中で実り、
餓死者が一人も出ず奇跡の村と呼ばれました。

この話の教えは「与えられた環境を最大限に活かす」という事です。
人間は「冷害だ」と言いますが蕎麦も大根もひえもあわも育ちます。
毎年のように作っている米は獲れないというだけです。
ひえやあわの売値は米のように高くありませんし、
いつもとは違う準備もしなければなりません。
それでも受け入れたくない事をも受け入れ、
その寒さ(現実)を活かす事(対策/植え替え)を考えれば実りに向かうと教えてもらいました。

兆しをキャッチする

また金次郎はたいへんなメモ魔だったともおっしゃっていました。
身の回りの事に興味を持ち向き合い詳細に記録しておく事で
今おこっている事の原因は何なのか?
以前と比較してどうなのか?
という事もしっかり検討できます。
それを続ける事により「秋茄子の味」に気付けるようになります。
いつもとちょっと違う、
何か違和感がある、
という状態をいち早く察知できるという事も
大変重要だと考えさせられました。
対処については上に書いた通りです。

この話は何にでも当てはまるのではないでしょうか
私達も生活でも仕事でも受け入れがたい現実に直面する事があります。
そんな時は既成概念や意味の無いこだわりを一旦忘れ
いかに現実を受け入れ最善の対応策は何なのか?考える事が
大切なのだと思います。

いつも頭に入れてきたいと思いました。

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2016-01-02 | Posted in 小ネタNo Comments » 

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