読書

「物数(ものかず)を極め、工夫を凝らす」


物数(ものかず)を極め、工夫を凝らす 世阿弥
備忘録メモ

これはある学校の先生に教えていただいた世阿弥の言葉だ。世阿弥とは能の大成者。
世阿弥は能の最高到達点を「花」といった。ポイントは「花」には二つあるということ。
一つは、時分の花。
一つは、まことの花。
「時分の花」とは一時のニセモノの花を指す。というのは、年少から舞台に立つ能役者は、
十四、十五歳前後になると一応の知識や技術は全て身につけ、一方、体はほっそり柔軟で、どんな動きにも応じていける。それを端から見ると「天才」に映る。けれども、その年頃を過ぎると、ほとんどの能役者が”ただの役者”に戻ってしまう。「うまい」とチヤホヤされて慢心するからである。というわけで「時分の花」。

世阿弥は、それではダメで、本物の花、つまり「まことの花」をめざせという。ただしそれには時間もかかるし、長い間厳しい稽古にも耐えねばならないといっている。
具体的にはどうせよと言うのか。
それが、「物数(ものかず)を極め」、「工夫を凝らす」なのだ。平たくいえば、ありとあらゆることをやってみろ、いろいろと自分で工夫してみろ、ということである。それによって真の進歩が可能という事だ。

今の言葉に直せば「試す」という事であろう。試す事によって変る。進歩は、変っていく中にある。変らなければ進歩とはいえない。
また「試す」には、必然性がなければならない。つまり「なぜ」という疑問だ。

以上「ノムダス 勝者の資格」/野村克也著 より引用

問題意識を持て・基本原則を知れ

完全な盲点でした。ノムさんこと野村克也さんがこんなにも博学で思慮深い人だとは。
選手としての数々の輝かしい記録を作りました。ヤクルトを4回もリーグ優勝に導く(うち3回は日本一にも)など、監督としても素晴らしい実績を残しました。
本を読んで、ここまで大活躍された理由が少しわかる様な気がしました。相当な勉強をされていますし、頭も良い方だと思います。
まだ1冊読んだだけですが、古典からの引用も多く、私レベルでは意味が分からない言葉も、主に野球に例えてわかりやすく説明してくれています。一貫しているのは「問題意識を持て」「情報を活かせ」「基本原則を知れ」ということで、その主張にはブレがありません。調べたら幸いにも著書が多いようなので、今後も野村さんの本を読んでいきたと思います。


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2017-06-17 | Posted in 読書No Comments » 
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