読書
伝説の灘高国語教師のが教える勉強法
1教科1教師の持ち上がり担当制で6年間の中高一貫教育の学校で、国語教師の橋本武さんが担当した年の学年は東大合格者数全国一位となり、その後も担当した6年おきに百数十名を東大に送り込んだという先生。一体どんな授業をやっていたのでしょうか?
橋本武さんは戦後、墨塗りだらけになってしまった教科書を使うのを止め、中勘助の「銀の匙(さじ)」を教科書代わりに授業を進めました。
主人公の心情の追体験にも重点を置き、話に出てくる凧を作ったり、同じ駄菓子をみんなで試食する。旧暦の暦、外国語を表記する漢字など、わからない言葉が出てきたら横道にそれて徹底的に調べる。その中にこそ学びの本質であると考えていたとのことです。
東大生を多数排出した勉強法
具体的な勉強法は
1、通読(読めない時を調べる、読み方の工夫)
2、主題(各章の内容を鑑みて、自分で章のタイトルを付ける)
3、内容の整理(どんなことがどんな順序で書いてあるか調べる。段落ごとに見出しをつける)
4、語句の意味(難しい語句の意味を調べ覚える)
5、注意すべき語句(難しい言葉でも人に説明できるようにする)
6、短文の練習(語句を用いて短文を作る)
7、鑑賞(分の書き表し方の上手いと思われる部分を書き写してみる。どんな点に感心したか振り返る)
8、参考(内容と関係のある事柄について考える)
また、橋本武さんは「書くこと」を重視しており、本の読後感や日記をつけること、詩や歌を作ることを推奨しています。難しく考えず、見たこと聞いたこと、感じたことを何でも文章にしてみる。文章を書くことで批評眼、鑑賞眼が養われると言っています。
国語のみならず「勉強の仕方」を教えていた
・・・確かにここまでやれば国語の点数は上がりそうです、(学生時代に知りたかった・・・)
ですが、国語の授業の質がいくら高いとは言えそれで東大合格率が上がるのか?という疑問が湧いてきます。よくよく考えると橋本先生は国語の授業を通じて学生たちに教科の垣根を超えた「勉強の仕方」を教えていたのではと思い当たりました。
わからない言葉と出会ったらそのままにしておくのでは無くちゃんと調べる。引っかかる箇所があったら関連する種目についても調べるなど、当たり前のようなことがなかなかできないものです。そうするうちに点と点が線になりやがては面になり、まとまった知識になっていくのではないかと思いました。この勉強法は受験生のみならず私たち一般の社会人の仕事などでも活かせると思います。
引用:伝説の灘高国語教師の「学問のすすめ」橋本武/PHP文庫より
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
この記事が少しでもお役にたちましたら、はてなブックマークやツイッター等で共有していただけると、たいへん励みになります。
【美容室の「できるスタッフ」を育成する講座】