読書
まけばはえ、はえれば育ち、育てば花が咲き、花が咲けば実る。
G.W.中なので最近読んで良かった文章を備忘録として。
ーー以下書籍より抜粋ーー
自然には法則性があるものの、その自然の前で指をくわえて見ていただければ、何も得ることができず、飢え死にをしてしまう。
氾濫する河川を目の当たりにして、いつまでも指をくわえて見ているだけであれば、その先に未来はない。
人は自らの力を使って、地を耕し、種をまき、育て、実を収穫することができる。洪水に対処するために、土木技術を使って堰を作り、川の流れを変えることもできる。
そのことを金次郎は「人道(じんどう)」と呼んでいる。
自然は忠実に法則を守って循環している。つまり、「天道(てんどう)」。その「天道」に対して、「人道」によって働きかけると、初めて明日生きる糧を得ることができる。
だからこそ、人は「天道」に対して、誠意を持って働きかけていくことが大切だと、金次郎は考えた。
金次郎は「水車」の比喩を使い説明している。
「人道と言うのは、例えてみれば、水車のようなものだ。その半分は水の流れに従い、半分は流れに逆らってまわっている。水車がまるまる水の中につかってしまえば、まわらないばかりか流されてしまう。また、水から離れてしまえば、まわることができない」(夜話)
「水の流れ」とは、「天道」と言うことだ。
このように、「天道」と「人道」が一体となれば、その働き分に応じて収穫を得ることができるのである。
「実はこんなにすごい 再建の神様 二宮金次郎の言葉と仕事」/長澤源夫 じっぴコンパクト新書 より抜粋
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
この記事が少しでもお役にたちましたら、はてなブックマークやツイッター等で共有していただけると、たいへん励みになります。
2017-05-06 | Posted in 読書 | No Comments »
【美容室の「できるスタッフ」を育成する講座】