読書

ブック・オブ・ザ・イヤー2012

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ブックオブ・ザ・イヤー2012

1位/渋沢栄一「論語の読み方」/渋沢 栄一 (著), 竹内 均 (編集)

日本の資本主義の父と言われた渋沢栄一が、
孔子の言わんとする事を明治維新の頃の偉人たちの言動に例えて解説しています。
彼らと交流の深かった人物ならではの視点で書かれており、
論語好きだけでなく明治維新の頃の歴史が好きな人にもおすすめです。
・大久保利通は何を考えているかわからない人で嫌いだった。
・西郷隆盛は仁愛に過ぎる人物だった。
・大隈重信はよく喋る人で、話があって行っても自分が聞いてばかりで言い出せずに終わってしまったこともある。
・井上馨は学問・見識あり、頭脳も明晰だったが、怒りっぽく気に入らないことがあるとまわりに当たり散らしたので困った。
・・・など普通の歴史書には買いてない偉人たちの性格なども知ることができて、
とても興味を持ち何度も読み返した本です。


渋沢栄一「論語」の読み方

2位/「セルフトーク・マネジメントのすすめ」/鈴木 義幸 (著)

最近読みましたが今年最も目からウロコが落ちた本です。
刺激に対して「反応」するのか「対応」するのかと言う考え方にはとても感銘しました。
ビジネスコーチングの第一人者と言われる鈴木義幸氏の著書。
人の意識内には感情や行動の引き金となる言葉=セルフトークが存在し、
このセルフトークが感情と行動を支配しているという。
これを上手に扱えれば自分をより良くコントロールできるという内容でした。
心の中で「◯◯しなければならない」
「絶対に失敗できない」と思うと緊張してしまって、
実力を発揮することはできません。
逆にプレッシャ-の掛かる状況でも
「話を聞いてくれる人に何を伝えたら役に立つだろう?
「どう話したら伝えたいことを理解してもらえるだろう?」
と考えると意識がそちらに向くので無駄な不安が取り払われ、
上手く目的の達成が出来るという。
こちらもおすすめの本です。

セルフトーク・マネジメントのすすめ

3位/「武器としての決断思考」/瀧本 哲史 (著)
自分の人生を自分で考えて自分で決めていくための本。
変化が激しい今の時代はこのレールに乗れば良いという人生のルールがなくなってきている。
だから武器としてどんなことでも自分で考えて決めるという「決断思考」が必要と述べています。
内容的にはほぼ最初から最後までディベート思考の具体的方法が書かれています。
こう書くと難しそうに思われるかもしれませんが、
かなり噛み砕いて具体的に書かれていますので、
普段このたぐいの本を読まない人でも理解しやすいと思います。
例えば、
事業仕分けで「2位じゃダメなんでしょうか?」と言われた場合、
どのように反論すれば予算を削られずに済むか。や、
「サッカーの日本代表が強くなるためには何をすればよいか?」
興味を持ちやすいテーマを例にしています。
「思考」のツールの一つとして
このような考え方を身につけられると良いと思いました。
興味のある方は「僕は君たちに武器を配りたい」こちらも合わせてどうぞ。

武器としての決断思考

僕は君たちに武器を配りたい

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2012-12-22 | Posted in 読書No Comments » 

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