読書

『最後だとわかっていたなら』を読んでハッとした

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『最後だとわかっていたなら』
「最後だとわかっていたなら」
作・ノーマ コーネット マレック / 訳・佐川 睦

あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように
祈っただろう
あなたが眠りにつくのを見るのが 最後だとわかっていたら

あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて
抱きしめただろう

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう

あなたは言わなくても
分かってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう

たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい

そして わたしたちは 忘れないようにしたい

若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを

明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから

微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を
どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと
微笑みや 抱擁や キスをするための  ほんのちょっとの時間を どうして惜しんだのかと

だから 今日
あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも
いつまでも 大切な存在だということを
そっと伝えよう
だから 今日 あなたの大切な人たちを しっかりと抱きしめよう

「ごめんね」や「許してね」や
「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう そうすれば
もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから

・・・という詩です。
作者のノーマ・コーネット・マレックさんは
10歳だった長男のサムエルくんを水の事故で失ってしまいました。
水辺で遊んでいた時、
遠くで小さな子供が溺れているのを見つけ、
助けようとして溺れてしまったのです。
その亡くなったわが子を偲んで書かれた詩です。

明日は必ず来るとは限らない

読んでハッとしました。
詩の中にもある様に、
明日は当たり前のように来ると思ってしまいますが、
でも実際は必ず来るとは限りません。
大切な人も絶対に存在しているとは限らないし、
自分だってこの世にいるという保証はどこにもありません。
ちょっと考えれば解ることなのに、
それでもまだ明日は来て、
今日と同じ日常があると思ってしまいます。
そして思うのです。
「また明日にしよう」・・・。

なので、
何度もこの本を開いて、
何度も「今日を精一杯生きよう」「思い残すことはないようにしよう」と思い返すことで、
少しずつその事を心に浸透させていこうと思います。
そうして毎日を全力で生きられる人生を歩んでいけば、
死ぬときも後悔は少ないのではないかと思いました。
簡単なことではないかもしれませんが、
少しずつでも変えていきたいと思います。

書籍『最後だとわかっていたなら』公式サイト

『最後だとわかっていたなら』 PV

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2012-11-17 | Posted in 読書No Comments » 

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