マーケティング
これからの美容師に求められるのはマルチプレイヤーか?スペシャリストか?
サッカーの選手にはセンターバックもできるし、
ボランチも出来るという器用な選手がいます。
またフォワードにも関わらずウイングハーフをやらせても
上手い選手もいます。
長身のディフェンダーが終了間際のパワープレーでフォワードをすることも少なくありません。
片や職人のような気質で左サイドバック一筋のディフェンダー、
ポストはできないドリブル突破からのシュート専門のフォワードなんていうのもいます。
一見するといろいろなポジションをこなせるほうが良いように思いますが、
実際のところはどうでしょうか?
特徴が際立つと印象が強い
私も10年近く栃木SCというサッカーチーム(現在J3)を見続けています。
レベルの差、その時の調子や対戦相手のスタイルによってスタメンは変わりますが、
同レベルであればいろいろなポジションをこなせるプレイヤーよりも、
決まったポジション一筋の選手のほうが数多くスタメンを勝ち取っています。
ユーティリティープレイヤーは重宝される反面、
ケガや不調の選手が出た時の穴埋めとしてベンチで控えている事が多く、
悔しい思いをすることも多いのではないかと思います。
一つのことしかできないというのも裏をかえせば特徴が際立っているといえます。
監督が戦術を立てるときには必要なプレイヤーとして優先的に名前が上がってきます。
また他のチームからスカウトされるのも、
チームの弱点を補うために目立った特徴がある選手に声が掛かることも多いように感じます。
代わりがいない存在を目指す?
私自身デザインの仕事で部分的に人に頼んだり、
イラストを描いてもらう場合は平均的にいろいろできる人よりも、
このタッチのイラストなら○○さん、地図のデザインなら□□さん、
あのレイアウトなら△△さんと特に意識していなくても、
得意なことが秀でた人に頼んでいます。
このように見ていくと美容師に求められるのは、
今後どのようなスキルになるでしょうか?
もちろん今でも基本的にはひと通り出来て一人前
と認められるというところが大半ですが、
中にはカットはせずにあえてアシスタントがするようなことを10年以上していて
質の高い仕事でスタッフにとっても、
お客様にとっても無くてはならない人もいますし、
最近ではカラーリストやヘッドスパニストなども少しずつ増えてきています。
美容室は何でもひと通り出来て当たり前の世界です。
主流は今後も変わらないかもしれませんが、
お客様から見てみれば
何でもひと通り出来るということは他のスタイリストでも、
極端な話他のお店でも良いということにもなります。
いずれにせよ何らかで差別化出来ないと厳しいということになります。
その人の他に代わりがいない存在を目指す
というのも面白いかもしれませんね。
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