小ネタ
適材適所を教える時に面白くてわかりやすい物語
「はつかねずみと小鳥とソーセージ」という話を知っていますか?グリム童話に収録されている物語です。面白かったのでご紹介します。
・・・「はつかねずみ」と「小鳥」と「ソーセージ」は、三人で仲良く暮らしていました。三人は食事の用意やたきぎ拾いなどの仕事を、それぞれ分担して行っていましたが、ある日小鳥が他の二人に言いました。「今日は特別に、それぞれの仕事を交換してみようよ。」さて、この小鳥の提案が、後でとんでもない結果をまねいてしまうのです。・・・ここまでオーデジオブック販売サイト「Febe」の紹介文より
急転直下の結末は・・・
それぞれの毎日の仕事は、
「小鳥」・・・森に行ってタキギを集めてくる
「はつかねずみ」・・・水を汲んで火をおこし、鍋をかけてテーブルに食器を並べる。
「ソーセージ」・・・料理をして最後に鍋の中をひと泳ぎして、自分の身体で出汁をとり味付けをする。
ある日、小鳥は他の鳥に「君が一番大変な仕事をしている」と言われ、仕事の交換を提案、受け入れられました。
しかし、この交換が大変なことに・・・
ソーセージ、は森にタキギを拾いに行くと、野良犬に食べられてしまった。
はつかねずみは、料理を作ったあと、グツグツ煮立った鍋の中に飛び込み火傷し、そのまま沈んでしまった。
それを見た小鳥は、大変だと慌てして鍋の前で羽をバタバタした、するとその風で鍋にかかった火が更に強くなり、そこら中に燃え移りやがて大火事になってしまった。
・・・なんだかもう救いようのない物語ですね。
どこかの場所では必ず役に立つ
元々3人?はそれぞれの得意なことを仕事にしていました。自分の得意なことを活かせる仕事だったので、とても上手くいっていたのです。組織としてもほぼ完璧な分担でしたし、個々も自分の存在意義を実感し、充実感が大きかったことでしょう。ひょんなことから仕事を交換したことで、上手くいかなくなるどころか、全員が死んでしまうという気が滅入るような結末を迎えます。
今や世界の大企業グーグルでも「業績不振」の社員をすぐに解雇する事はないそうです。底辺の5%に該当する全社員に「あなたの成績はグーグル全体で下から5%です。わざわざそれを伝えるのは、成長し向上してもらいたいからです。」と伝えます。能力がないから、もしくは悪人だから業績が悪いということはほとんどないそうです。スキルの差か意志の問題です。後者の場合、これは個人的な問題か、もしくは是正しなければならない大きな問題がチームにあることを知らせてくれる、ありがたいサインと捉えます。その人がダメだと決めつけるのではなく、職場の環境や機能に問題があるかもしれないと考え、改善をしていきます。さまざまなトレーニングやコーチングを実施して、能力を培う手助けます。それでもうまくいかなければ、グーグルの中で別の役割を見つける手伝いをするそうです。
個々の得意なことが明確になっていない時は、配置する側も適材適所は難しいかもしれませんが、それぞれの特徴などが把握できているなら、現状に固執せず柔軟に働き方の幅を広げてあげられると、本人にとっても会社にとっても幸せになれそうですね。
参考・・・『ワーク・ルールズ!』 〜君の生き方とリーダーシップを変える/ラズロ・ボック 著より
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
この記事が少しでもお役にたちましたら、はてなブックマークやツイッター等で共有していただけると、たいへん励みになります。
【美容室の「できるスタッフ」を育成する講座】