美容室経営

成功し続けている美容室は何年かに一度○○を見直して存続している

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成功し続けている美容室は何年かに一度○○を見直して存続している

 企業の寿命はどんどん短くなっている。その中で、継続的に発展を遂げ、成功し続けている企業は、その企業のコア事業を、何年かに一度、再定義して生き続けている。企業のコア事業転換を成功させた要因は、「隠れた資産」の活用だ。
「隠れた資産」として、「活用不十分な周辺事業」「活用されていない顧客情報」「活用されていない企業ケイパビリティ(企業能力)」の3つを指摘した。隠れていた小さな成功例に目をつける。一瞬たりとも、世の中は静止していない、必ず変化が起きているから、陰にはおいしいネタが潜んでいる。

変化の方向を見るときには、競争を意識する。時間がどれだけかかるかという問題はあるが、世の中は必ずフェアな正しい方向に向かうという前提である。これは、おかしいこと、怪しいこと、アンフェアなことは、必ず、最後は、あるべき均衡点に向かうということだ。お天道様は見ているという発想である。

実力派たちの成長戦略/山本真司 PHPビジネス新書 より一部抜粋

お客様や見込み客から問い合わせが増えてきたものは何?

「活用不十分な周辺事業」、「活用されていない顧客情報」、「活用されていない企業ケイパビリティ(企業能力)」
を美容室で考えたらどのようなものにあたるでしょうか?
「活用不十分な周辺事業」はカットやパーマ・カラーなどのメインの施術でないもの、例えばウィッグ、まつげエクステ、ヘアーメイク、出張美容、着付け、婚礼 、ネイル、ヘッドマッサージ、フェイシャル、エステ、眉カット、メイク、育毛など。
見極めるポイントは「今は特に力を入れていないけど、問い合わせが増えてきた」「年に数件しかやらないけど、やってあげた人にはとても喜ばれる」「以前資格をとったけど特に事業化していなかった」「街なかで○○専門サロンを良く見かけるようになった」などこれから進むべき方向を示唆しているかもしれません。

「活用されていない顧客情報」はズバリそのものでカルテや名簿になっている顧客情報を十分活かしきれているかということです。美容室は顧客情報を聴きやすい恵まれた業種ですので、活用しない手はありません。必ずしもサロンへの再訪のアプローチでなく、お手入れの仕方の案内や季節的なケア情報、地域のイベントの広報など情報提供の面でも活用できないでしょうか?長期的な視点でみた売上のベース作りです。

一瞬たりとも世の中は静止していない、必ず変化が起きている

最後の「活用されていない企業ケイパビリティ(企業能力)」は聞いただけではピンと来ないかもしれませんが、このようなものではないかと私は考えました。
既成概念にとらわれずオープンに「直接お客様に提供出来ること以外での価値」を見つめなおしてみてはいかがでしょうか?上記の本からの引用にもあるように一瞬たりとも世の中は静止しておらず、必ず変化が起きています。その変化に合わせることが出来るものが生き残れる。また、必ず最後はあるべき均衡点に向かうと分かっていれば極端なことには手を出さず、地域や時代が変わってもそれは変わらないという本質的なことをやっていくと良いような気がします。例えば店舗の垣根を超えた美容師の育成、ベテラン経営者による美容室経営指導、店販商品の売り方教室、ウェブ上で美容室経営相談、オンデマンドの映像による技術のレッスン、人がたくさん集まるので広告媒体としての価値を見出す、夜だけカフェとして店を貸すなど、十分に活用されていない美容室の企業能力は無尽蔵にあるように思います。

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2016-11-26 | Posted in 美容室経営No Comments » 

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