美容室経営
売れるスタイリストと売れないスタイリストの一番の違いは「○○力」
Aさんの場合(上野にて)
外国人観光客「新宿はどっちですか?」
Aさん「新宿なら南の方に進んでください」
外国人観光客「ありがとう」
しばらく行った後・・・
外国人観光客「スカイツリーがないね・・・」
Bさんの場合(上野にて)
外国人観光客「新宿はどっちですか?」
Bさん「新宿へは何をしに?」
外国人観光客「スカイツリーに行きたいのです」
Bさん「スカイツリーなら新宿ではなく浅草です。ここから東に行くと間もなく見えてきますよ。」
外国人観光客「ありがとう」
しばらく行った後・・・
外国人観光客「スカイツリーに着いた!」
・・・あなたはどちらのタイプですか?
Aさんは親切ですし悪くはありませんがちょっとだけ足りないところがありました。
BさんはAさんに足りないことろを持ち合わせていました。
相手の言葉そのままに受け止めて返しているだけではだめ
またあなたの配偶者に
「今度の○○さんの結婚式にこの服を着ていこうと思うけど、ちょっと古いかな?」
と聞かれた時どう答えるでしょうか?
「そんなに古くは見えないよ」
「そうだね、新しいの買えば」
・・・どちらも同類です。
相手の言葉そのままに受け止めて返しているだけです。
服装の話題を通して自分にどのくらい関心を持っているのか測っているのです。
とすると「・・・別にいいんじゃない・・・」は最悪の返事です。
相手の真意に気づき
「そんなこと無い、とても似合ってるよ」や
「悪くないけど、今度一緒に見に行こうか」と応えられると
合格点をもらえるのではないでしょうか?
売れるか売れないかの一番の違いは「想像力」
人の口から出てくる言葉が必ずしも
その人の欲求や課題を的確に表しているとは限りません。
上記の旅行者ように本人が間違った認識をしている場合もありますし、
心では思っていても何と表現したら良いかわからない事だってあります。
相手の言葉通り親切に応えても
解決できなかったり満足させられない事もあります。
場合によっては怒らせてしもうこともあるかもしれません。
相手の言葉の真の意味を察して返す能力は
単なるコミュニケーション力ではありません。
相手は何がしたいのか?
何を求めているのか?
それを想像する力。イマジネーション。
ひとことで言うと「想像力」です。
美容室で言えば
技術や接客の差などは本質的な問題ではないように思います。
ある程度以上の水準があるのは当たり前と思われていますから、
売れるスタイリストと売れないスタイリストを分けるのは
「カットしたい」「パーマをかけたい」とお客様に言われた時、
「なぜその長さにしたいのか?」
「なぜパーマをかけたいのか?」
問いかけることはもちろんのこと、
更に本来の欲求を見抜き
プロならではのアドバイスや提案ができて、
お客様を喜ばせる事が出来る。
その結果信頼を得てリピーターを増やしていけるのです。
「あの美容師さんは上手い」と言われるのは技術だけではないのです。
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