美容室経営
独立したら1年は休まないで仕事をしろ？
スタイリストになって10年以上キャリアを積み店長も経験、
自分でやれる自信もついてきたのでいよいよ独立。
改装した自宅でひとりサロンをオープンして10ヶ月
ありがたいことに業績は順調で、
毎週火曜日と第1・3の月曜日にはきっちり休みをとれている。
定休日が祝日でも家族のためにサロンは休むことにしている。
小さなストレスは当たり前にあるけど、
務めていた時よりも使えるお金は増えたし
時間に余裕ができたので以前はできなかった
読書や旅行、
勉強会参加などして充実した日々を過ごしている。
そんな私の心に波風を立てたのは
以前勤めていた美容室の先輩だった。
その心の波風とは・・・
最初はがむしゃらに働かなきゃダメだ
久しぶりに会った経営者としても先輩の彼は
「独立したら最低1年は休まないで仕事をしろ、
今は余裕があったとしてもそのうち絶対に苦しくなるから
稼げる時にがむしゃらに働かなきゃダメだ。」という。
先輩は駅前のテナントに店を構えスタッフも使っていて毎月の固定費は
うちとは比べ物にならないくらい高い。
高級外車に乗ってはいるけど話を聞くとお金のやり繰りも大変そうだ。
先輩が言うこともわかる。
話には経験者としての重みがある。
確かに良い時がずっと続くというのはありえない。
しかし今こうして毎日お客様に喜んでもらいたい
という前向きな気持ちで接することができているのは
きちんと休みを取って体調管理し充実した時間を持っているからだ。
雇われスタイリストの時は施術の他にも店長としての業務や
毎週のミーティング・後輩の練習指導・お客様へのハガキ書きetc。
定休日も講習講習でまともな休みはなかった。
家には寝に帰るだけで妻との会話や子どもと遊ぶ時間など取れなかった。
・・・ずっとこのままで良いのか？
何かが違うと思ってやっと自分流の経営をして
今のところはそこそこうまく行っているように思う。
それでも休まず働かなくてはならないのか・・・？
自分にとって大切なものは何か
よく聞く話ですね。
実はこれどちらが良いか悪いかという話ではなく、
おおきな視点で見れば「生き方」の問題です。
砕いて言うとその人が「何を一番大切にするか」です。
この先輩も後輩を心配しての助言だと思いますが、
人の生き方について他人がどう言おうと変わりません。
ましてやそれが順調だったら
たとえ家族でも生き方を変えさせるのは至難の業です。
後輩くんは家族との時間や精神的な豊かさを選び、
先輩はお金やステイタスを求め生きています。
その他にも色々な生き方があると思いますが、
何が良い悪いではありません。
まだまだ大きな時代の変化の過渡期
人に言われてコロコロ心変わりしているようでは
大きな波にさらわれてしまいます。
自分にとって大切なものは何かという信念を持った
ブレない生き方が重要だと思います。
こうと決めたらそれを守り、
そのやり方なりの
成長を遂げればよいのではないでしょうか。
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