価値観
ストーリーがないプロモーションは人を惹きつけない?
クライアントさんとの会話です。
美容室オーナー「この前作ってもらったヘアカラーのDM反応いいよ。今日も2人来てくれた。」
私「ありがとうございます。来てくれているようで良かったです。」(自分から言ってくるなんてめずらしいな・・・)
美容室オーナー「告白すると、ちょっと前に他の業者にキャンペーンのハガキ頼んだんだけどさ・・・」
私「あ、はい・・・。」(汗)
美容室オーナー「全く反応なかったんだよ。」
私「えっ全く?どんな内容だったんですか?」
美容室オーナー「全てのメニュー50%オフ。」
私「えっ、50%オフでも反応なかったんですか?」
美容室オーナー「前にうちでやってた娘がパートで戻ってくるから、その案内も兼ねて休眠客に出したんだけど、これが見事にダメだったね。」
私「50%オフだったら戻ってきそうですけどね・・・。今回はそれほど大きな特典はなっかたのに、こっちのほうが良かったというのも不思議ですね。」
美容室オーナー「この前作ってもらったヘアカラーのDMはストーリー性があったんだと思うよ。」(新しいヘアカラーメニューの提案のDMでした)
私「なるほど!確かに春の到来を告げるようなものに、また対象者に合わせて上品さも心がけてデザインしました。」
美容室オーナー「春に向けて気分を変えたいとか、何か変わるかもしれないという期待を抱いたんじゃないかな。」
私「このDMが新しい自分へのチケットになったというわけですね。」
美容室経営者様、その時シャンプーを売りますか?
近ごろ”塩シャン”や”お湯シャン”など
シャンプー剤を使わない洗髪を
有名人がしているということもあり
しばしば耳にします。
この洗髪が広まり一般的になるでしょうか?
全く使わなくなる事は考えにくいですが、
頻度が減少するということは
無きにしもあらずではないでしょうか?
毎日のものが2日に1回・3日に1回になったら
当然全体の使用量が減ってしまいます。
万が一そうなったらどうなるでしょう?
独立したら1年は休まないで仕事をしろ?
スタイリストになって10年以上キャリアを積み店長も経験、
自分でやれる自信もついてきたのでいよいよ独立。
改装した自宅でひとりサロンをオープンして10ヶ月
ありがたいことに業績は順調で、
毎週火曜日と第1・3の月曜日にはきっちり休みをとれている。
定休日が祝日でも家族のためにサロンは休むことにしている。
小さなストレスは当たり前にあるけど、
務めていた時よりも使えるお金は増えたし
時間に余裕ができたので以前はできなかった
読書や旅行、
勉強会参加などして充実した日々を過ごしている。
そんな私の心に波風を立てたのは
以前勤めていた美容室の先輩だった。
その心の波風とは・・・
「柿の種」ノススメ
数年前の早春に、神田の花屋で、ヒアシンスの球根を一つと、チューリップのを
五つ六つと買って来て、中庭の小さな花壇に植え付けた。
いずれもみごとな花が咲いた。
ことにチューリップは勢いよく生長して、色さまざまの大きな花を着けた。
ヒアシンスは、そのそばにむしろさびしくひとり咲いていた。
その後別に手入れもせず、冬が来ても掘り上げるだけの世話もせずに、打ち棄て
てあるが、それでも春が来ると、忘れずに芽を出して、まだ雑草も生え出ぬ黒い土
の上にあざやかな緑色の焔を燃え立たせる。
始めに勢いのよかったチューリップは、年々に萎縮(いしゅく)してしまって、今年はもうほ
んの申し訳のような葉を出している。
つぼみのあるのもすくないらしい。
これに反して、始めにただ一本であったヒアシンスは、次第に数を増し、それが
みんな元気よく生い立って、サファヤで造ったような花を鈴なりに咲かせている。
そうして小さな花壇をわが物のように占領している。
この二つの花の盛衰はわれわれにいろいろな事を考えさせる。
(大正十二年五月、渋柿)
以上引用
寺田寅彦「柿の種」より
「あの人は話が長い」と言われてしまう人は本当に話が長いのか?
会合での会長あいさつ。
お説教されている時間。
早く帰りたいのに延々と自慢話。
特に小・中学校時代の朝礼での校長先生の話、
長くて聞いているのがつらかったことを思い出します。
夏の炎天下では貧血で倒れる人もチラホラ。
でも本当にそんなに長かったのでしょうか?
決まった時間に朝礼は終わり
1時間目も時間通りに始まっていました。
確かに実際に長い人もいますが、
多くの場合「話が長い」と感じていただけで、
実は話がつまらなかった、
あるいは興味が持てなかったのではないでしょうか?