読書

ブック・オブ・ザ・イヤー2013

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良かった・役に立ったというより印象に残った3冊です

堅めの本が並んでしまいました。
一応順位は付けましたが仮の順番程度です。
良かった・役に立ったというより印象に残った3冊です。

1位/「白洲次郎 占領を背負った男」/北 康利/講談社

良く知らない人物でしたが、
伊勢谷友介主演のNHKドラマスペシャルのDVDを観て、
こんな凄い人がいたのかと驚き本を手に取りました。
大金持ちの家に生まれ育ちケンブリッジ大学に留学。
企業の取締役を経て農業をしながらも、
総理大臣の側近となって豪腕を振るったという人です。
写真で見ても判る通り日本人離れした男前ですが、
それよりも信念を貫き通す姿勢すごい。
GHQからは「従順ならざる唯一の日本人」と言われていました。
マッカーサーを怒鳴りつけた話などは痛快です。
その強さは私欲が無い事に由来していると感じます。
白洲次郎がいなかった今頃日本はどうなっていたのでしょうか。

2位/「本質を見抜く「考え方」」/中西 輝政/サンマーク出版

著者の中西輝政さんも奇しくも白洲次郎と同じケンブリッジ卒です。
タイトル通りの内容で、
既成概念に惑わされる事無く、
正しいものの見方をする為には何が大切か?
要は自分の頭で考えろという事で、
そのためのヒントが書かれています。
中でも下記の「考え方を深める三つの原則」が印象に残りました。
・動あれば反動あり(ものごとには必ず表と裏がある)
・慣性の法則(一度動き出したものはなかなか止められない)
・鹿威し(ししおどし)の法則(良い事も悪い事も表面化しないだけで、
積もり積もっていて、いつか明るみに出る時が来る)
項目を観ただけではピンと来ないかもしれませんが、
読めば納得です。
常に頭に置いておきたい言葉になりました。

3位/「日本経済の真相」/高橋 洋一/中経出版

著者は元大蔵・財務官僚で今は経済学者です。
えっ!そうなの!?と言ってしまう本です。
俗論「日本の財政は借金だらけで破たん寸前」→真相「資産は世界一。実質の借金は350兆円」
俗論「震災復興には増税が不可欠」→真相「増税は愚策。100年国債を発行せよ」
俗論「新聞は有用な情報源。読めば真実がわかる」→真相「新聞にも既得権益。信じ過ぎると目がくもる」
などなど・・・。
知らない事だらけで刺激を受けました。
賛否両論あると思いますが、
一度読んでおいても損は無いと思います。

本を読めば読む程自分の無知を思い知らされます。
逆に知らない事を発見でき、
新しい興味が産まれることは喜びです。
これを続けていくと死ぬまで退屈はしなさそうですが、
ただの本の虫では仕方が無いので実践に活かしていこうと思います。

次点

・勝者が一瞬で敗者になる時代のサバイバル術/山本 真司/PHP研究所
・新釈古事記/石川 淳/ちくま文庫
・世界の経営学者はいま何を考えているのか/入山章栄/英治出版
・10年後、仕事で差がつく戦略思考/広瀬一郎/東洋経済新報社
・人生に悩んだら「日本史」に聞こう/ひすいこたろう・白駒妃登美/祥伝社

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2013-12-20 | Posted in 読書No Comments » 

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