マーケティング
業界では標準の「どこもこの程度」に差別化のチャンスあり
先日、車を修理に出しました。
昔からある地元の自動車修理工場です。
代車はお世辞にも程度が良いものとはいえません。
20万キロに届こうかという車ですからガタガタします。
タバコ臭くペットボトル等の置き場所にも困ります。
当然ナビ等ついていません、CDが聞けるだけまだましか・・・。
修理工場の代車なのでどこで借りても大体同じようなものとは思っていましたが、
1週間もこれに乗るのかと思ったらがっかりです。
そんな時ふと思いました。
「どこでも同じようにボロいなら簡単に差別化できるんじゃないか?」
だからこそ良い車を用意する
修理工場の気持ちも良くわかります。
どうせ代車なんだからそんなにお金をかけても仕方が無い、
貸している間にぶつけられたりするかもしれないし、
よそだってこの程度だよ・・・
確かにそうです。
代車を借りる側もこの程度だろうと予想できるほど一様に同じです。
だからこそ良い車を用意する意味が大きいと思います。
比較的走行距離が短く良い香りがして、
収納等の使い勝手が良い。
ナビも付いていて借りた人が「こんな車が欲しい」と
思えるような車だったらどうでしょう。
そのままドライブにでも行きたくなってしまいますね。
少なくとも他の修理工場とは明らかに違いを感じます。
「この工場の代車は良い車だ」という印象を持ってもらえれば、
もしまた修理等必要なときは「どうせ直すら代車が良いあの工場に」と思います。
腕の良い悪いはプロ同士しか分からない
程度が良い代車なら、
利用者のリピート率も上がります。
場合によってはこの車そのまま欲しいというお客様も出てくるかもしれません。
販売もやっている会社なら試乗してもらうにも良い機会になります。
そんな小手先のことで客を集めてもしょうがない、
うちは修理の腕で勝負しているという工場もあると思います。
もちろん腕が良いに越したことはありませんが、
ある程度のレベルまで行くとその違いはプロ同士しか分か分かりません。
お客様に違いが判らないと選ばれません。
それがわかるようなお客様を対象としているというなら、
サービスの面は気を遣わなくても良いかもしれませんが、
車の機械的なことは良くわからないというライト層のお客様に
来て欲しいなら代車の差別化はとても有効だと思います。
・・・以上修理工場の代車の話でしたが、
どんな業種でも当てはまると考えられます。
業界では標準で「こんなもんだよ」と考えられていることでも、
お客様から見れば不満足・サービスが悪い・質が悪いと
感じていることもあるのではないでしょうか?
その業界にどっぷり浸かっていると気づきにくので、
積極的にお客様の声に耳をを傾けてみましょう。
ちょっとの修正で差別化できるかもしれません。
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