美容室経営

美容室が割引なし特典なしでもお客様に喜んでもらう方法とは

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美容室が割引なし特典なしでもお客様に喜んでもらう方法とは
「簡単に割引はするな」「何にでも特典をつけるな」と言われて、どうやってお客様に来ていただく切っ掛けを作るか分からなくて困っているという相談を受けました。確かに最近は割引ばかりしていると通常料金のときは来てもらえなくなったり、特典をつけて忙しい割には利益が上がらないという状況を良く聞きます。ですが、周りを見渡すと実際に何の割引も特典もしなくても、いつもお客様でいっぱいという美容室も少なくありません。それをそのまま真似したところで、問題は解決しないのが難しいところ。今回は割引や特典なしでお客様に喜んでもらえるヒントをご紹介します。

無財の七施

仏教では「施しは無上の善根なり」といわれ、物やお金を必要とする人々のために捧げることを意味します。ですがあげたくても物もお金もない場合はどうしたら良いのでしょう?財産(経営資源)がなくて誰でもあげられる物を7種類持っていると教えてくれるのが「無財の七施」です。
その七つの布施とは、

一、眼施(げんせ)

優しい目つきですべてに接することである。相手を思いやる心で見つめると、自然にやさしい眼差しとなり人は安心します。自らの目を通して相手に心が伝わります。

二、和顔施(わがんせ)

にこやか、穏やかな笑顔を見ると幸せな気持ちになります。そして周りにも笑顔が広がります。いつも笑顔を絶やさぬようにしていると、相手も打ち解けてくれます。

三、言辞施(ごんじせ)

お世辞を言うことではありません。ものやさしい言葉を使うことです。言葉一つで相手を喜ばせることができます。「こんにちは」「ありがとう」「おつかれさま」などの挨拶も心をこめて。

四、身施(しんせ)

自分の体で奉仕することです。お年寄りや体の不自由な方をお手伝いする、困っている人を助ける、重い荷物を持ってあげるというような身体でできる奉仕です。人のいやがる仕事でもよろこんで、気持ちよく実行していきましょう。

五、心施(しんせ)

自分以外のものの為に心を配ることです。自分だけが良ければいいというのではなく、相手の立場に立ってどんな手伝いができるか?どんなことが喜ばれるか?を考えることです。みんながその気持ちになれば争い事はなくなります。

六、床座施(しょうざせ)

電車や人が多く集まる会場などで席を譲ってあげることです。お年寄りや身体に障害を持っている方にさらりと席を譲りたい物ですね。席さらには、自分の地位を譲って後のことを託すという意味もあります。

七、房舎施(ぼうしゃせ)

旅人の寝泊まりに自分の家を提供すること。雨の時に軒下を貸したり傘を貸すこともこれにあたります。そのような機会は少ないかもしれませんが、来客に対してあたたかくおもてなしをすることはできるでしょう。いざという時のために常にキレイに掃除などをしておきたいものですね。

何も持っていなくてもできることは無限にある

・・・いかがでしたか?物やお金(割引や特典)などなくても、十分お客様に喜んでもらうことはできると気付いていただけたと思います。改めて「無財の七施」を読んでみると美容室に限らず、繁盛しているお店や会社は知ってか知らずかこの七つの布施をやっていると感じますし、個人で見ても「とてもいい人だな」と感じさせる人はこのような行動をしています。美容室経営においても、特に割引やキャンペーンなどしていなくても、このようなことを続けていけば自然と人が集まってくるのではないでしょうか?

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2017-01-14 | Posted in 美容室経営No Comments » 

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