美容室経営

「今日はどんなスタイルにしますか?」と聞いてしまう美容師さんは指名されません

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「今日はどんなスタイルにしますか?」と聞いてしまう美容師さんは指名されません

指示されないと動けない

指名されない美容師A
30代半ばの女性のお客様ご来店
お客様「来週末、高校の同窓会があるので何とかしたくて」
美容師A「それは楽しみですね。で、今日はどんなスタイルにしますか?」
お客様「高校時代はコギャルしてたんです」
美容師A「そうなんですか〜?ガングロ系の?」
お客様「そこまでじゃないけど、安室ちゃんとか流行ってたでしょ」
美容師A「アムラーでしたっけ?」
お客様「そうそう、そんな感じ。今さらそれは無理だけど」
美容師A「じゃあ、今日はショートボブでゆるめのパーマスタイルにでもしてみます?最近流行ってるので」
お客様「そうね〜、そこまでは短くしたくないかなあ〜」
美容師A「・・・」(だったら、どうしたいのかハッキリ言ってよ)
・・・話は上手いが、お客様から「パーマをかけたい」「短めにカットしたい」
「芸能人の○○さんみたく」と指示されないと動けない受け身の姿勢です。

本音を推測した具体的な提案

指名される美容師B
30代半ばの女性のお客様ご来店
お客様「来週末、高校の同窓会があるので何とかしたくて」
美容師B「そうなんですか、何年ぶりくらいですか?」
お客様「成人式以来だから15年ぶりくらいかな」
美容師B「それは楽しみですね。仲良かった人も来るんですか?(元彼とかも来るのかも?)」
お客様「結構みんな来るみたい」
美容師B「それじゃ、懐かしい思い出話で盛り上がりそうですね(今の自分に自信が持てなかったらあんまり楽しめないよな〜、せめて老けたななんて思われたくないよね)」
お客様「それが楽しみです。だからちょっときれいにしたいんだけど、どうすれば良いのかわからなくて」
美容師B「そうですよね。きれいにして決めていきたいですよね。では私にお任せください!」
美容師B「ところで、当日同窓会に行く前にうちの店によってもらう時間はありますか?」
お客様「多分大丈夫だと思うけど・・・」
美容師B「お客様はきれいなロングをキープしているので、今日は長さは揃える程度にして、ゆるめのパーマをかけて華やかな雰囲気にしましょう。それで、当日にお店によっていただければセット致しますので。バッチリきめましょう。」
お客様「ホント?わぁ〜嬉しい。それでお願いします!」

言葉だけでなく表情、態度や状況なども見る

2人の差は何でしょう?
美容師Aさんは時間を無駄にしたくない。
自分の得意なパターンに持ち込みたいという思いが強過ぎて、
お客様が喜んでくれるような提案ができません。
「今日はどんなスタイルにしますか?」と聞いて
言われた通りにやるだけだったら、
お客様はそのスタイルになりさえすれば良いので
美容師Aさんにやってもらう理由は特にありません。
当然リピートにも指名にもつながりません。
一方美容師Bさんはお客様に喜んでもらいたいというのが最優先です。
話を聞きつつ相手の気持ちを推測し、
言葉に出てこない本音はどうなのかを考えて
具体的な提案をしています。
上記の例のようにお客様は自分がどうしたいのか
わかっていても言いづらい場合もありますし、
具体的にどうしたいのか、
本当にわかっていない場合も数多くあります。
そんな時は「じゃぁ〜、一体どうしたいの?」と思ってしまいがちですが、
プロとして相手がどうしたいのか口から出る言葉だけでなく、
表情や態度、状況なども見て相手の気持ちを理解し、
提案していくように心掛けていくと
技術云々ではなくあの人は「解ってくれる」と
指名される美容師になっていくと思います。

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2016-07-16 | Posted in 美容室経営No Comments » 

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