小ネタ

「論語と算盤」渋沢セミナーに行ってきた

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花咲かぬ冬の日は下へ下へと根を生やせ
今週の水曜日「論語と算盤」渋沢セミナーと題した
日本の資本主義の父と言われ明治時代に活躍した渋沢栄一の
直系の子孫である渋沢健氏のセミナーに行ってきました。
今は投信の会社の会長をやっておられるので多少そっちの話も出てきましたが、
それを差し引いても良い話が聞けたのでまとめてみました。
興味がある方はぜひご覧ください。

今日本は先の見えない閉塞感に包まれていますが、
これは現在だけのことでなくずっと昔から繰り返されるサイクルの一部分だということです。
約60年で一つの時代が作られており、
その内の30年が下向き(その次代の終わりに向かう)、
その内の30年が上向き(新しい時代に入っていく)と言うのです。
上の図を見ると納得します。

次世代の主役は団塊ジュニア

ということで2020年位から新しい時代の幕が開く、
その中心になるのはその時点で人口構成の中心になる世代=団塊ジュニア
の世代が担っていくのではないかとのことでした。
この世代は大人になってから上り調子の好景気を知らず、
(確かにバブルの時は高校生でした)
今も、これからはこうすれば良いという道もない。
なので戦後の焼け野原の時の様に
自分たちでレールを作っていかなければならないというのです。
大変な役割ですが、
考えようによっては面白くなりそうです。
新しい時代の幕開けまでにはまだちょっと時間がありそうですので、
その時に備えせっせと勉強しておきたいと思います。
花咲かぬ冬の日は下へ下へと根を生やせです。

資本主義が終る?

資本主義が終るという人もいますが、
終ると言うよりは「原点回帰」。
渋沢栄一が言っていたような「合本主義」
共感性や有効性。
資本主義が頭を使うというやり方なら、
合本主義は体(共感できるパートナーたちと力)を合わせてやっていく
という時代になるのではないかという事でした。

常識とは何か?

渋沢栄一は常識とは知識のあるないだけでなく、
『「知・情・意」の程よいバランスのこと』だと言っている。
知恵ばかり勝っても情愛が薄ければ、
自己利益ばかりを追求し長いスパンでの成功ができないと言っています。
また、くしくも米国の経営学者ジム・コリンズは、
著書「ビジョナリー・カンパニー2」でグレートな会社を目指す経営者に
三つの共通点が有ると提唱します。
「会社の経済的エンジンを知ること」=「知」
「情熱をもっていること」=「情」
「世界一なれるという信念をもつこと」=「意」
これは単なる偶然とは思えません。

リーダーには当たり前のことを当たり前にやれる常識力が必要だと言っています。
21世紀はグローバル化のなかで「多様性」(いろいろな価値観)をどう取り込むか?
という課題が出る。
「これを知る者はこれを好む者に如かずこれを好む者はこれを楽しむ者に如かず」論語より
知る・好むは一人でもできるが、楽しむことは一人では出来ない(みんなとしよう)

渋沢栄一をよく知らないという方も多いかと思いますが、
偉業を成し遂げた人物ですので機会があれば調べてみることをおすすめします。

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2012-10-27 | Posted in 小ネタNo Comments » 

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