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タウンメールを使ってみた。その3~結果編~

先月2回にわたってご紹介したタウンメールの事ですが、クライアント様のキャンペーンが2月いっぱいで終わりました。
結果を伺ったところ、1万部の配布で200人を超える新規のお客様(数年ぶりの来店客を含む)が来店されたという事でした。
100年に1度と言われる不況下では、大健闘したと言って良い結果だと思います。
クライアント様にも「あれはいいよ。こんなに反応があるとは思わなかった。」とお褒めの言葉を頂きました。
反響率にすると2%超えです。50人に1人来店した事になります。
1%超えたら成功だなと思っていたので、自分でもこの数字にはちょっと驚いています。
業種やオファーなど様々な要因があるので純粋には比較出来ませんが、今の新聞折込みの平均反響率は0.2%と言われています(500人に1人の来店)。
今回の結果は折込みの10倍と言う事になります。
また、コストが42万円で新規客獲得200人と見ても新規客獲得の単価は2,100円です。
月刊のタウン誌に1回5万円かけて3人の新規客を獲得した場合は単価は16,666円です。
月に5万円でも、1年続けると60万円のコストがかかります。それによって取り込める新規客は3人×12ヶ月=36人。
今回の200人は少々出来が良すぎましたが、1回のタウンメール配布と月刊タウン誌の1年間掲載。
どちらが効率が良いかは言わずもがなですね。

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今回の成功の要因を大きく3つに分けて考えてみると、まず「タウンメール」というまだ世間にあまり浸透していないメディアでアプローチした事。
珍しさもあって高い反響が得られたと考えています。
また、全世帯に郵便で届くという優位性(折込みは新聞を取っている人にしか届かない)と、折込みチラシと同等の広告スペース(A4両面=ハガキ片面の8倍の面積)で伝えたい事を伝えられた点。
もう一つは企画内容が非常にしっかりしていたという事です。
守秘義務がありますので、ブログではあまり詳しくは書けませんが・・・。
とって付けたような内容では無く、十分に内容を練ったプランでした。
また、芯(やりたい事)がしっかりしていて、そのために何をどのようにやるのかが良く考えられていました。

今まで手がけた広告で反応が悪いものは、例外無く企画が中途半端です。
計画性もありません。
20年前なら通用していた、何となく決めてしまった根拠の無い数字(割引率)10%オフ、20%オフ、¥1,000割引etc・・・中途半端ですね。
これは今では(状況にもよりますが)ほとんど効果はありません。
こんな結果ならやらない方が良かったと言う事になってしまいます。
そのキャンペーンは何のためにやるのでしょう?
なぜ10%オフ、20%オフなのでしょう?
それら理由も全く伝えられていません。
単に「売り上げを上げたいだけ」では通用しません。
お客さんの立場に立ってみたら、行ってみたいと思えるでしょうか?

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せっかくやるなら計画性をもって、お店や会社の存在意義が伝わるような企画を立ててプロモーションをしましょう。
こんな事やるのはハッキリ言って面倒くさいです。存在意義なんておおげさだと思うかもしれません。
でも、このまま昔ながらの広告を続けていてもお客さんは興味を持ってはくれません。
プロが考えると「こんな事はわざわざ言わなくても分かり切っているだろう」と思う事でも、一般の人にとっては新鮮な驚きにもなり得ます。
あえて伝えるのです。
自分(個人)の事なんて、誰も興味ないだろうと思うかもしれませんが、逆です。
物があふれた今の時代は、精神的な満足感を求められているので、食べ物一つ、サービス一つ、製品一つとっても、どんな人がどんな思いでやっている(作っている)んだろう。という精神的・知的好奇心を満たしてあげる事が非常に効果的なのです。
それらの大切な情報を伝える事ができれば、成功への第1歩を踏み出せるでしょう。

2009-03-03 | Posted in マーケティングNo Comments » 

 

激動時代の広告とは・・・

デザインの仕事に関わり、10年が経ちますがここ1〜2年の間に広告の質が急に変わってきている事を肌で感じます。

バブル期から何となく続いてきたイメージ広告が効果を無くし完全に陰を潜めています。
では今どんな広告が有効かというと、なかなか一言では言い表せませんが、
例えば「値段が安い」と言うだけでは思ったような効果は得られません。
安かろう悪かろうと捉えられてしまうからです。

「なぜ」安く出来るのか?
という疑問の理由まできちんと書く事が重要なのです。
「10周年記念」
「工場から直接仕入れ」
「自社生産」
「大量仕入れ」etc・・・。

また、自社の「こだわり」を書く事も有効ですが、この場合も「何に」より「なぜこだわるのか」をきちんと示さなければ効果は半減します。
例えば「本場の味に出会い衝撃を受けた」
「病気になった経験から、安心なものを提供したい」
「お世話になった人に恩返しがしたい」
「この仕事が小さい頃からの夢だた」etc・・・
という事を書くとあなたの気持ちが伝わり、より興味をもってもらう事が出来ます。

2009-02-17 | Posted in マーケティングNo Comments » 

 

タウンメールを使ってみた。その2。

前回は「タウンメール」について簡単にご紹介しましたが、今回は実際の手続きや手順などについて書きたいと思います。
「タウンメール」の具体的なメリットとしては
・郵便物として配達するので、確実に届く。
・(ハガキや封筒に比べて)料金が安い
・郵便局員が配達するので信頼性が高い。(ポスティング業者が入れない)オートロックのマンションでも届けられる。
・顧客リストが不要。従って宛名書きなどの作業も不要。
・(効率が悪くポスティング業者がやらない)世帯が少ない地域でも届けられる。
・新聞を取っていない世帯にも、広告を届けられる。
・インターネットをやっていない世帯にも店・会社の情報を見てもらえる。
デメリットとしては、
・新聞折込みに比べると少し割高になる。
・訴求内容が地域全体に同一の内容になってしまう。
という事位でしょうか。
この優れた新しいメディアを使わない手は無いでしょう。

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しかし・・・
民営化されたとは言え、そこは元国営会社。
若干面倒なのです。手続きが・・・実際どんな手順を踏むかと言うと、
まず、1週間~2週間前には郵便局に計画表と内訳表を提出します。
それも一括でどこかの郵便局に出す事はできません。
A市に出したい場合はA市を取りまとめている郵便局に、B市に出したい場合は、B市を取りまとめている郵便局に。
という具合なので、配布部数が多いといくつもの郵便局に出向かなければなりません。

計画表には差出予定日、個数、形状・重量、支払方法、配達余裕承諾などを書きます。
これはまぁそれほど問題ないのですが、内訳表については差し出すすべてのエリアの個数(配布数)を
書かなければなりません。○○町3丁目/XXX通、△△町1丁目/XX通、□□□町/XXX通という具合です。
でも、正確な世帯数なんてどうやって知れば良いの?
まずはネットで今回該当する市のホームページを見て「町丁名別世帯数」を調べ持っていきましたが、郵便局の方で把握している数と合わないと言う事で、結局は郵便局で教えてもらいました。。。
最初から教えてくれても良いのに・・・
これを教訓に2つ目の郵便局からは最初から教えてもらうようにしました。この場合も配布地区数が多いと電話では大変なので、FAXやメールで教えてもらったほうが良いでしょう。

そんなこんなでようやく書類の提出を済ませ、納品日前日には印刷物も刷り上がり、いよいよという段階になりました。
そこでまた一苦労。配布物を地区別に数を数え、紐で縛ってひとまとめにしなければならないという事が解りました。
たまたま急ぎの仕事がなかったので作業は出来ましたが、660,262,64,543,189,108,73,26,140,84,74,89・・・普段体を使わない人間にとってはこれも結構な重労働でした。

また、事前に提出した計画表と内訳表はあくまで予定表なので、当日には「配達地域差出票」と料金別納の書類を提出しなければなりません。これは事前に教えてもらっていて前もって準備して行ったので、スムーズに処理してもらえました。

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・・・新聞折込を頼む時と比べると、えらく面倒でしたが今回は良い経験になりました。
正直に言うと、郵便局に行くと横柄な態度のおじさんなどに接客される事が多く、昔から好きではありませんでしたが、今回は若い局員さんが対応してくれた事もあり、解らない事なども丁寧に教えてくれたのでだいぶ印象が変わりました。

郵便局のサービスをビジネスの視点でみると「使える」サービスも結構あるコトも解りました。
今後もお客様の役に立てるような目的に合うサービスなら、積極的に活用してみようと思います。

2009-02-10 | Posted in マーケティングNo Comments » 

 

タウンメールを使ってみた。その1。

今回の弊社ニュースレター「Cafe times」で「タウンメール」について少しご案内したところ、早速印刷&配布のご依頼を頂きました。

「タウンメール」をまだ知らない方も多いと思いますが、個人的にはかなり「使える」サービスだと思っています。
簡単に言うと「郵便局によるポスティング」と言ったところです。
宛名なしで、指定した地域の全世帯に郵便物を配布してくれます。
また、配達地域を丁目単位で細かく指定出来るので、非常に効率が良く、無駄が無いのです。
地域密着型のお店の利用はもちろん、全国的に展開したいと言う場合も有効です。
例えば、パナソニックが石油温風器の回収告知のために、全国各家庭・各事業所にこのサービスを利用して葉書を配布しました。
また、三菱東京UFJ銀行が2008年度、ATMサービス停止の告知の封書を全世帯・事業所に配布しました。

身近な広告と言えば、まず新聞折込が頭に浮かんできますが、今や全世代で新聞の購読率が下がっています。
特に20代では65.0%と、3人に1人は読んでいないことになります。
これは、前回調査(76.0%)より大幅に減少しているとのことです。
30代では73.0%、40代で83.5%・・・まだまだ下がり続ける事が予想されます。

効率的な宣伝広告を考えたときに、新聞折込み以外の選択肢も考えなければならない時代に入ったと言えるでしょう。

「タウンメール」の利用の仕方については、新規オープンやキャンペーンの際に、割引券などを付けたお知らせハガキを配布する。
または、エリアをしぼって配布できるので「今はここの地域からのお客さんが少ないから、ここに絞ってアプローチしたい」と言う場合は最適な方法ではないかと思います。

気になる料金は1通あたりの重さによって異なりますが、25gまで( 官製ハガキの重さは1枚約3g)27円/1通。
50円ハガキの約半分です。
配達地域指定郵便物(タウンメール)http://www.post.japanpost.jp/service/discount/townmail.html

次回は実際の手続きや手順などについて書きたいと思います。

2009-02-03 | Posted in マーケティングNo Comments » 

 

効果が高かった共通点

最近手掛けた広告の中で、効果が高かったものにはある共通点があります。
それが何か知りたくありませんか?

その共通点とは「お店の商品やサービスをより詳細に載せる事。」・・・ではありません。
それも確かに有効ですが、そうではなく実は「お店のオーナーやスタッフを紹介したという点です。」
写真はもちろん、名前や経歴、熱意、こだわり、趣味・特技etc・・・
可能な限り詳しく伝えます。

それを見た人はあなたやスタッフに興味を持ちます。
値段にしか興味の無い人ははじめからターゲットにはしません。
あなたが何かを買う時、全く知らない人と良く知っている人、どちらから買いますか?
当然知っている人から買うでしょう。

今の時代、商品の事はインターネットなどでいくらでも調べる事が出来ます。
しかし、あなたの人となりはあなたから情報を発信しなければ、誰も知る事は出来ません。
モノやサービスを売りたいと考えるなら、商品よりもまずあなた自身を知ってもらう事が非常に重要です。
今は野菜や乳製品も生産者の顔が見える時代です。
もしあなたが商売をしているなら、なおさら自分自身の情報を公開するべきでしょう。

2009-01-20 | Posted in マーケティングNo Comments »