デザイン
美容室POP売れる見出しの作り方【5感を刺激せよ】
なぜ[B]の方が成果が大きいのか?画像は美容室内に貼ってあるPOPです。パッと見同じようなデザインのAとB。タイトル以外文言も全く同じですが、実際は[B]の方が成果が高くなります。なぜでしょうか?
タイトルで対象を限定せよ
まずタイトルが違うのがお解りでしょうか?A「美の向上〜応援フェア〜」は女性なら誰に対しても当てはまる言葉ですが、対象の範囲が広すぎます。広過ぎて誰にも「ピンと来ない」タイトルです。似たようなタイトルをあちこちで見かけるのでスルーされてしまうことも一因になっています。
それに対してBの方は「毎日頑張っている自分にプチご褒美」という文言です。Aと比較すると対象は限定されますが、その分当てはまる人は「私頑張ってるからたまにはちょっとしたご褒美くらい、良いかな。」という気になります。対象を絞るのはこわいという声をよく聴きますが、対象を広げた結果誰も反応してくれないのと、対象を絞って当てはまる人だけにでも気に留めてくれるのだったら、どちらが良いですか?対象に当てはまるるからといってみんながみんな注文してくれるわけではありませんが、注文の確率は遥かに上がります。
5感に響く言葉を使うべし
次は各メニューの見出しに注目してください。Aは「アイブローメイク」「ホワイトニングハンドマッサージ」「アロマシャンプー」など実際の施術名が見出しになっています。全国的に見てもほとんどの美容室でもこのように施術名が見出しになっています。この各施術がとっても人気で誰もが知っているほどメジャーならそれでも良いでしょう。しかし、あまり人気がなく知られていなかったり、新しく導入したばかりのメニューでは施術名を大きく書いてもお客様の胸には響きません。なぜなら各施術は「手段」だからです。何のための「アイブローメイク」でしょう?、何のための「ホワイトニングハンドマッサージ」でしょう?、何のための「アロマシャンプー」でしょう?
お客様が何らかの施術を受けるには必ず「目的」があります。具体的にはどんな目的があるか考えてみます。
アイブローメイクは「美しい眉」にするため。
ホワイトニングハンドマッサージは手に「透明感」が欲しいから。
アロマシャンプーには「ココロほぐす」ような癒やしが求められます。
例えば手に透明感が欲しい人はそれが達成されるなら、クリームを付けるだけでも良いかもしれません。サプリでも良いかもしれません。人によっては皮膚科に行くでしょう。でもたまたま美容室に行った時にこのPOPがあって、手の透明感が気になっている人が「透明感」という見出しを見つけたらココロに響くと思いませんか?BのPOPはその「目的」が見出しになっているので、「透明感」→「ホワイトニングハンドマッサージ」→「500円」」→「受けてみたい」となります。
どんなに安くても、どんなに割引率が高くても、自分に何のメリットも感じないものに対してお金を出す人はいません。見出しには考えなしにメニュー名を記すのではなく、「これをするとどうなるのか?」という「お客様が受けられるメリット」の視点を持って考えて書いてください。
更にはこのポストのタイトルにもあるようにお客様の5感を刺激するような言葉を選ぶとより効果的です。特に女性は美に対する感性が高いので女性を対象とする賞品やサービスはPOPの文言ひとつで反応が一変します。視覚的にもAはメニュー名もカタカナばかりで「読もう」と意識しないと頭に入ってきませんが、Bは短い語句に漢字が使われています。漢字には意味も含まれてるので全部を読まなくてもパッと見でおおよそのことは伝わります。仕事帰りの疲れている時ならなおさら細かい字は見たくないですよね。
自分の言いたいことではなくお客様が知りたいことを書く
自分の言いたいことをまとめて作るとAのようなPOPになってしまいますが、一度お客様の立場にたってみて「どんなことを求めているか」「何に興味を持っているか」と考えながら作ると売れるPOPになります。POPづくりの時だけでなく、普段からそのようなことを意識して接客すると、お客様の悩みやどうしたいかなど見えてきます。
上の例では条件を同じにするために文字だけで構成していますが、ここに写真やイラストが入ればもっと目を引くことができます。あなたも5感を刺激するPOPをぜひ作ってみてください。
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
この記事が少しでもお役にたちましたら、はてなブックマークやツイッター等で共有していただけると、たいへん励みになります。
【美容室の「できるスタッフ」を育成する講座】